当院では、自分で通院できない方に対し、ご自宅や施設へ訪問し、施術をする訪問治療をさせていただいております。
今回、その訪問治療で、私たちが目指す「ともいき」が施設で働く方に伝わりましたので、ご紹介いたします。
重度の認知症を患っている方の恐怖を和らげることができたお話です。
患者様は重度の認知症を患われ、入院された際に医療行為にて繋げたチューブを自分で抜いてしまっていたため、身体拘束されていたそうです。
(身体拘束は患者様やその家族同意の元、割と当たり前に行われる行為です)
その方が退院し施設に帰ってきた時には、恐怖心からなのか、介護職員が触れるだけで、自らの拳を握って、ベットや自分の足を叩く行為をするようになったとお話を伺いました。
そんな折、足の廃用性症候群も確認され、当院へ訪問マッサージの依頼がありました。
初回面談に立ち会った時は、拳でベットをドンドン叩き、恐怖を連想される言葉を連呼されている姿が印象的でした。
何とか私たちの手(優しい手)で患者様の不安を取り除き、安心感を与えられないか?
(四ツ谷での施術研修で、”手で思いを伝える”というカテゴリーがあります)
患者様のため、寄り添う家族のため、患者様を介護する介護スタッフのためにできることは何なのか?
と自問自答しながら施術を開始しました。
患者様の心身に寄り添い、施術をして約2ヶ月・・・。
なんと「その行為や恐怖を連想される言葉が最近なくなった」と施設長さんといつも身近で介護されているスタッフさんが気づき、わざわざ当院まで足を運びお礼の言葉をいただきました。
「優しい手で、患者様の恐怖が和らいだ結果だ」と施設の方も非常に驚かれておりました。
患者様に寄り添いたいという想いがスタッフに伝わり、患者様に伝わり、施設やその介護職員にまで広がった良い症例です。
まさに「ともいき」を感じたひとときでした。